抄録
CF-004
確率的な提携構造形成フレームワークの提案
沖本天太・平山勝敏(神戸大)・Schwind Nicolas(産総研)・井上克巳(NII/東工大)・Marquis Pierre(Artois Univ.)
提携構造形成問題とは,協力ゲーム理論における基本的な枠組みの一つであり,あるエージェントの集合を社会的余剰が最大化されるように,いくつかの提携に分割する問題である.実世界におけるエージェントの振る舞いは不確実な要素を多く含んでいる.例えば,ある提携への参加を希望しているがスケジュールの都合上,参加の有無が事前には分からないエージェント等,実問題を考えた場合,提携成立の能否を考えることは重要である.本論文では,各エージェントの提携への参加の有無が確率により与えられている確率的な提携構造形成問題のフレームワークを定式化し,この問題における最適化問題を定義する.