抄録
B-023
送信バッファの制御による優先帯域制御ミドルウエア
寒竹俊之・中山 悟・菅谷みどり(芝浦工大)・中野美由紀(産業技術大)・長島聡志(芝浦工大)
近年, 見守り機能などを持つデバイスが増え, 高齢者の転倒などの緊急時にデバイスからサーバにデータを送る需要が増えている.しかし, 緊急時のデータ転送の帯域制御を汎用的にソフトウエアにて軽量で行う仕組みは十分提供されていない. 本研究では,ハードウエアの変更を前提とせず,汎用OSを用いたプロセス単位でのQoS制御による帯域制御行うことを目的とした.OSレベルでデータの優先処理を行うcgroup に追加して, 動的制御モデルを追加し,状況に応じて動的にQoS制御を行うDyasの設計と実装を行った.評価では Dyas を適用しない場合と比較し、平均約85%データ転送量が増加し,標準偏差が約62%減少するなど, その有効性を示すことができた.