FIT2017 第16回情報科学技術フォーラム 開催日：2017年9月12日（火）～14日（木）　会場：東京大学　本郷キャンパス
抄録
B-022
KVMにおける機密情報の拡散追跡機能の高速化
○森山英明（有明高専）・山内利宏・佐藤将也・谷口秀夫（岡山大）
　計算機内で管理されている機密情報は、外部に漏えいすることで、企業や個人にとって大きな損失となる。機密情報を保持したファイルへの誤操作や、外部からの機密情報へのアクセスを検知するために、仮想計算機モニタ(VMM)を利用した機密情報の拡散追跡機能が提案され、実現されている。この機能では、機密情報を操作するシステムコールをフックして確認することで、機密情報が格納されているファイルへの操作内容を利用者に通知することができるが、処理のオーバヘッドが大きいという問題がある。
　本稿では、KVM上に実現されている機密情報の拡散追跡機能の高速化について述べる。