抄録
B-012
Web標準技術によるWeb UIコンポーネントの実現に向けた描画性能の見積による実現可能性の検討
内海宏律・太齋真吾・石倉直弥(日立ソリューションズ東日本)
WebブラウザでのFlash Playerサポート終了に伴い,Flexを用いた業務向けコンポーネントをWeb標準技術へ移行する必要がある。多数のオブジェクトの表示と高い操作性が要求されるコンポーネントを描画性能の低いWeb標準技術へ移行する際には,事前の性能見積が重要となる。そこで,画面が図形やテキストの組み合わせから構成されることに着目し,表示するオブジェクトの数と種類をもとに実画面を想定した描画性能の見積を行うツールを開発した。さらにコンポーネント固有のロジックやオブジェクトの座標計算などの処理時間も含めた移行可能性の評価に向け,既存のコンポーネントの内部処理時間を用いる方法を提案した。実際の業務向けコンポーネントを例にWeb標準技術へ移行した場合の性能を評価し,移行可能性を明確化した。