抄録
B-006
GPGPUにおける複数カーネルを用いた数値計算の高速化についての検討
南 昇吾・臼倉圭亮・山本未来呂・増田信之(東理大)
近年、計算機の発達に伴い,大規模かつ高精度な数値シミュレーションの需要が高まりつつある.膨大な計算を処理する際に、計算コアがCPUに比べて多く、グラフィック処理に特化したICであるGPUを数値計算に応用したGPGPU(General Purpose computing on Graphics Processing Units)が広く用いられる。GPGPUは並列演算を得意とする一方で、演算の中の条件分岐処理を苦手とし、計算プロセッサ同士の待ち時間が生じるためパフォーマンスが落ちてしまう。そこで本研究では、GPGPUを用いた条件分岐処理を含む数値計算の高速化を検討した。計算題材として,電磁波シミュレーションになどに用いられる、条件分岐処理を多く含むFDTD(Finite-difference time-domain method)法を使用した.