抄録
A-017
レプリカのコスト分布の重なり率を用いた温度調節機能を持つレプリカ交換法
岡本啓吾・平原 誠(法大)
組合せ最適化問題の解法の一つであるレプリカ交換法では,レプリカ毎に温度を設定する必要があるが,設定した温度が適切でないと解交換がうまく行われず良好な解を得ることができない.適切な温度に設定するには人手により試行錯誤する必要がある.本研究では,レプリカのコスト分布の重なり具合から解交換の起こりやすさを調節することで温度を自動調節するレプリカ交換法を提案する.本手法を巡回セールスマン問題に適用したところ,温度調節なしのレプリカ交換法やシミュレーテッドアニーリング(SA)より高性能であることが確認された.