FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RO-006
車両挙動に着目したスマートフォンのカーナビゲーション使用の影響評価
木平 真・萩田賢司・横関俊也(科学警察研)・鄭 仁成・石河宏光・中野公彦(東大)
スマートフォンのカーナビゲーション使用は、普及している同士の組み合わせであり、広く使われるようになることが予想される。しかし、専用ハードウエアによる既存製品とは特性が異なったり異なる使われ方をしたりすることが考えられ、安全性についての検討が必要である。そこで、画面サイズの異なる複数のスマートフォンを用い、取り付け位置を変えて経路誘導を行った場合の影響を検討した。
実車による公道走行実験とドライビングシミュレーターによる実験で車両挙動を測定した結果、ナビゲーション画面の取り付け位置が大きく影響し画面サイズの影響は限定的であることが判明した。また、実車とドライビングシミュレーターの車両挙動はおおむね似ていたが、実車のみ画面視認直後に特徴的な変動が見られ、危険回避の反応である可能性が考えられた。