FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RO-005
スマートフォンを用いたマタニティ支援システムの開発
渋谷卓磨(釧路公大)・上川原ひろみ(釧路総合病院)・若狭節子(釧路市)・皆月昭則(釧路公大)
近年,日本各地で医療機関(病院内)向けのシステムが構築され,導入が行われているが,病院前のマタニティに対するITでの支援に重きをおいた研究は行われていない.そのため,万全な体制で出産に臨むことが喫緊の課題である.本研究では, 都市部の基幹病院から遠隔に位置する北海道の地域を対象に,行政との連携を想定したマタニティ支援アプリケーションを開発した.システムはクラウド環境に対応させることでマタニティの陣痛時間の記録管理を他者との共有を可能にし,行政からマタニティやパートナーに対し情報を発信することが可能になった.本稿では開発システムを市立釧路総合病院の看護師と釧路市役所の保健師がマタニティに提供することを想定したうえで利用し,検証をした.