抄録
RO-003
私有端末を用いたモバイルワークにおける行動モデルの検討
○畑島 隆・坂本泰久(NTT)
本研究は端末の所有主体が個人であることで情報セキュリティインシデント発生の要因に変化がある
と仮説のうえ,私有端末利用者に特徴的な行動モデルの提唱を目的としている.本稿においては支給
端末利用時と私有端末利用時の行動モデル比較のため,利用形態に特徴があると思われる私有端
末を業務利用する場合を対象に行動モデルの仮説と検証を実施した.
モデル解釈の結果,セキュリティ被害やプライバシ侵害は忌避されること,社内や取引先といった業務
遂行に係るステークホルダーに対する貢献の意図によってモバイルワーク行動が行われていること,
私有端末でのモバイルワーク行動には職場環境の整備は影響が小さいことが示唆された.