FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RO-001
高リスク優先手法を用いたXRAIN合成雨量の可視化
佐野仁美・生駒栄司(東大)・喜連川優(東大/NII)
近年頻発している局地的豪雨は当該地域に深刻な被害をもたらし、重大な懸念事項となっている。そしてそれらに関する防災対策を検討するには高リスクな降雨情報を迅速に把握する必要があると考えられる。本研究では局地的豪雨の観測に適したXRAINの情報のうち特に有用性の高い合成雨量について、地点毎に高リスクな値を優先する手法を提案し、当該手法を適用した可視化機能を実装した。本機能は2016年4月から運用開始しており、全国の降雨に関する高リスク情報を閲覧することが可能となっている。本稿ではXRAIN合成雨量の可視化に関する処理概要、生じた課題および提案手法を適用した処理結果について紹介する。