FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RJ-001
拡張現実感パーティクルの重畳が香りの主観的評価や呼吸運動に与える影響
村松 大・小俣昌樹(山梨大)
本研究では,香りにCGによるパーティクルを視覚刺激として重畳すれば,香りの感じ方における,強さ,気づきやすさ,臨場感を高められるのではないかと考え,「香りのみ」の呈示,2次元ディスプレイ上でパーティクルを重畳する「香りと3Dパーティクル」の呈示,拡張現実感を用いて現実空間にパーティクルを重畳する「香りとARパーティクル」の呈示という3つの手法において評価実験をおこなった. 2つの実験の結果,香りの内容に適した色のARパーティクルを重畳して呈示すると,香りの感じ方を高められることがわかった.呼吸運動は,香りの呈示に慣れていない被験者であれば,ARパーティクルを重畳することにより有意に減少すると考えられる.