FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RI-004
8K 120Hz映像符号化における所要ビットレートの検討
杉藤泰子・神田菊文・境田慎一(NHK)
8Kスーパーハイビジョン(8K)は,臨場感の高い放送方式であり,日本では2016年に試験放送が予定されている.8K映像のフレーム周波数は60Hzほか,最大120Hzと規定されている.フレーム周波数が高い120Hz映像は動きが速い被写体を鮮明かつなめらかに表示できることが特徴である.8K試験放送は当面は60Hzで実施される予定であり,今後8K 120Hz放送を目指して,映像符号化・復号装置の開発を進める予定である.
本稿では,8K 120Hz映像符号化における所要ビットレートの検討について述べる.はじめに8K放送の映像符号化方式を紹介し,この方式に基づいて実施した8K 120Hz画像の符号化実験と実験結果を示す.さらに符号化実験で得られた画像の画質評価について述べ,これらの結果をもとに所要ビットレートについての考察を述べる.