FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RC-006
時間制約を考慮可能な動的検証機能を備えた自己適応システム実装フレームワーク
津田宏軌・中川博之・土屋達弘(阪大)
無人車両や無人航空機などの技術発展に伴って,組み込みシステムの分野でも自己適応システムの活躍が期待されている.物理的な動作を伴う組み込みシステムの時間制約は,安全性の観点から重要視されることがあり,時間制約に基づいた適応動作は組み込みシステムの自己適応化において重要な要件となりえる.その実現には動的な時間制約の検証が必須となるが,時間を扱うことのできるフレームワークは未だ確立されていない.本研究では,時間を扱うことのできるモデル検査ツールUPPAALの検証機を動的に扱うことで,時間制約違反に動的に適応できるような自己適応システムの設計手法と,その実装をサポートするメソッドをフレームワークとして提案する.