FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RC-004
マイクロ波による生体運動のドップラー計測システムにおける観測雑音の影響に関する検討
對馬圭悟・佐藤宏明・恒川佳隆(岩手大)
電磁マイクロ波(以下マイクロ波)を用いたシステムを用いて,生体活動によって人体の表面に生じる振動をマイ
クロ波の反射波の振幅や位相の変動により心拍数と呼吸数を観測する,非接触な生体計測について研究を進めている.
しかし計測信号には生体の運動情報のほかに周囲の環境や体の動きによる観測雑音が混合して,低 SNR での測定では信頼性は低い.
本論文では,信号の周波数変化からドップラーシフトを検出して生体運動の速度を推定する手法において,
雑音混入に対する耐性について疑似的な信号と雑音を用いたシミュレーションによって
SNRと周波数範囲の両面から検証及び評価を行った.