FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
O-044
道路注意情報共有システムのための実環境を用いたV2X通信実験
伊藤健太・平川 剛・柴田義孝(岩手県大)
本論文では,道路注意情報共有システムを実現するための車路間,車車間通信実験について説明する.雪による交通渋滞や交通障害,凍結路面による交通事故,降雨による交通事故など,交通事故や交通障害は深刻な社会問題となっており,交通事故や交通障害を防ぐために路面凍結や積雪,降雨など様々な道路状況を事前に把握することは必要であり重要であると考える.また,運転者へのリアルタイムな道路情報提供方法には,インターネット接続による通信が必要であるものが多い.しかし,特に中山間地域や自然災害発生地域ではインターネット接続を用いて情報を得ることが難しい地域も存在するため,インターネット接続なしに情報を取得することは必要だと考える.我々はV2X通信を用いた道路注意情報共有システムを構築し,インターネット接続なしで道路注意情報を共有することを実現するために,我々は様々な環境でV2X通信実験を行い,実験結果を分析,考察する.