FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
O-032
スマートグラスを用いた視線を考慮した情報提示手法
田中智樹・竜田 力・浅野正義・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
聴覚障碍者は聴覚が欠損しているため、背後から迫ってくる車両に気付けず、事故に合うことがある。衝突事故を防ぐために、スマートグラスに背後の車両を映し、車両の接近を伝える手法が提案されているが、ユーザの視線の動きを考慮していないため、前後方の車両を見落とす場合があった。本稿では視線を考慮した情報提示法を提案する。スマートグラスに前後方を撮影するカメラと利用者の瞳孔を撮影するカメラを装着し、前後方の映像とユーザの視線を取得する。視線から聴覚障碍者が注意を向けている対象を推定し、それを考慮し、背後の情報を提示する位置を決定する。これにより聴覚障碍者は前後方の車両の見落としを防ぐことができる。