FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-017
電子ペンを用いた手書き解答データによる幾何学解答パターン分類手法
森山優姫菜・下岡純也・浅井洋樹(早大)・山名早人(早大/NII)
数学において,答えに至るまでの解答パターンが複数ある問題は,解答パターンごとに採点基準を設ける必要があるため,教育者には負担が大きくなる.近年教育のデジタル化に伴い,コンピュータを用いた採点システムが登場し便利になる一方で,解答パターンが複数ある問題は未だに教育者の手動で行われている.そこで,採点を補助する初段階として,本研究では解答パターンが複数ある問題を解答パターンごとに分類する手法を提案する.ここでは,数学の幾何学における図形問題を用い,図への描き込みによって分類する.図への描き込みの特徴量として「角度の記入」と「補助線」の位置を用いることで,F値が0.7以上で検出可能であることが示された.