FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-015
スマートフォンアプリケーション作成の教育法について
小林 洋(東海大)
スマートフォンのアプリケーションを作ることに興味を持っている学生は多い.しかし,イベント駆動型のプログラムであるため,理解するには初心者には難易度が高く,数十人~100人程度を対象とするような大人数教育では,入門用のサンプルプログラムの小修正程度で授業が終わってしまう可能性が高い.すると,どうしても高学年で10人程度の少人数で行われるゼミナール等で扱うしかない.学生がアプリケーションを自ら作成しようとする場合,今の時代,インターネットで参考となるサンプルを捜すのは止むを得ないと考えるが,サンプルから,自分の作ろうとするプログラムに修正,拡張する力をつけるためには,先ずは初歩のプログラミング入門において,考え方やデバッグの方法やエラーが出た時の対処の仕方が身に付くような教育方法が望ましいと考えられるが,大人数で行われるのが普通である初歩のプログラミングの実習授業で,学生に考えさせるような授業,つまりアクティブラーニング的な授業をいかに行うかというのは課題である.