FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-011
マルチメディア符号化の国際標準化プロセスにおけるオープンソース型参照ソフトウエアの特許管理方法の現状と問題点
金子 格(東京工芸大)
近年,マルチメディア国際標準化のプロセス煮おいて、参照ソフトウエアと呼ばれるソースコードの利用がますます一般的になった.参照ソフトウエアにより標準化が敏速化し,完成した国際標準の仕様や適合性条件はいっそう敏速かつ確実に行えるとされている.一方で参照ソフトウエアの利用が拡大した現状は,国際標準化機関が現在の作業指針(Directives)を策定した時点とは大きく変化している.その変化に対し特許情報管理に関し新たな検討の必要性が生じていないか,継続的に検討する必要がある. ISO MPEGの標準化作業の現状をまとめ,どのような事例が発生しえるかについて分析を行う.