抄録
N-010
「情報科教育法」教職課程ガイダンス参加者数の分析
○土肥紳一・今野紀子(電機大)
東京電機大学情報環境学部は2001年4月に開設し,教職課程では,現在,「情報」と「数学」の第一種免許を取得できるようになっている.さらに大学院へ進学し,必要な単位の修得することによって,専修免許も取得できる.「情報科教育法」は2001年の入学者が3年次の科目として2003年から開講し,「数学科教育法」は2006年の入学者が2年次の科目として2007年から開講した.このような背景には,多くの公立高校教員採用試験では,「情報」だけでは受験資格さえ与えられず,教員志望の学生は,教員になりたくてもなれない状況があったためである.
教職課程のガイダンスは,毎年,多くの新入生が参加している.しかし,教職課程の負担は非常に大きく,年次進行に伴い教職課程の受講者数は激減する.教員免許を取得できても,教員採用試験に合格し教壇に立てる人はほんの僅かであることも大きな要因である.本論文では,教職課程のガイダンス参加者数に着目し,「情報」の免許希望者がどのように減少するのかを分析した.