FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-009
スマートデバイスを用いた育児への男女共同参画に向けた支援方策の検討
宗和舞子・皆月昭則(釧路公大)
近年の調査報告によると,乳幼児世帯での1日あたりの育児時間が父親39分で,母
親が3時間22分である.これらの育児時間に家事も加えると,女性の育児・家事負
担は過大なっている.朝,出勤し,夕方に帰宅する男性とっては,女性の負担は
見えにくく,気づきにくい.本研究では,1歳未満児の育児状況(授乳とおむつ
交換の時間と回数など)に着目し,外出している男性と育児情報を共有するアプ
リケーションを構築した.アプリでは女性が育児に従事した情報をクラウドで管
理し.男性にプッシュ通知する機能などを実装した.男女共同参画社会の実現に
は,男性が女性の負担に気づき,育児に積極的に参加しながら家事も支援すると
いう男性の役割意識変容が必要であり,アプリの配信をプロジェクト化して実施
した.