FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-007
リーダビリティ指標を用いた文章評価システムの開発:計算機と大学生による可読性評価の比較
赤木信也・納富一宏(神奈川工科大)
リーダビリティ指標は,文章の読みやすさ・分かりやすさを計算機で定量評価するための基準のことであり,公的文書の質保証や教科書の選定支援を目的として研究が進められてきた.日本語文に対するリーダビリティ指標は,文字種の連なりを利用した「建石らの指標」,日本語教育語彙表を利用した「李らの指標」,教科書コーパスを利用した「佐藤の指標」,英語指標の日本語対応付けを利用した「赤木らの指標」などが提案されている.
本稿では,日本語文に対するリーダビリティ指標において,妥当な評価値が得られる文章の範囲と現実的な利用方法の解明を目的として,計算機と大学生による可読性評価の比較実験を実施した結果について報告する.