FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
N-004
国宝「一遍上人絵伝」の踊念仏の踊りシーケンスの検討
大島康徳・長沢可也(湘南工科大)
国宝「一遍上人絵伝」に描かれる踊り念仏の踊りのシーケンスの復元を3DCG技術により行った。時宗の開祖一遍の伝記を記した絵巻物であるが、そこに描かれる踊り念仏の詳細は不明であった。描かれる僧侶らのポーズに着目し、3DCGを使い、ポーズをつなぎ合わせる事によって一連の踊りをシーケンスとして復元した。年代が異なる複数の場面に描かれる踊りを復元し、比較することで、踊り念仏の踊りが、年代によって変化していく様子を明らかにした。 踊りのシーケンスをさらに検討していくためのアプリ開発を行い、今後、一般に公開していく予定である。