抄録
M-032
生体センシングによる商品の経験価値の定量化
◎久保祐貴・梶原祐輔・島川博光・浅野正義(立命館大)
本研究では定性的な評価であるレビューに加え,客観的で定量的な評価をECサイトに付与することで消費者が商品を購入するさいのミスマッチを軽減させる.消費者は、商品への事前期待と,見た目の印象,操作しやすさなどの使用時の経験を比較し,商品を評価する.ECサイトにおいて商品の経験価値を測る指標としてレビューが用いられてきた.情動が発生したさいに脈拍などの生体信号が変化することを利用して,本稿では生体センサで事前期待と使用時の経験を定量的に評価する手法を提案する.定量的な評価をレビューに付与することでユーザは正確に他者の経験価値を把握でき,ミスマッチを起こすことなく,買い物を楽しむことができる.