FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
M-030
プローブエピデミック伝送を用いた迷子捜索における通信許可領域決定に関する考察
玉井拓之・柄沢直之・山﨑達也・中野敬介(新潟大)
連絡手段のない迷子を捜索するとき,捜索者は不特定多数の人に迷子情報を配信し迷子に関する通報を求めることが考えられる.しかし迷子情報を配信しすぎると通信量増大や個人情報の過度の拡散を招く.そこで過度の情報拡散を抑えるために,迷子捜索にプローブエピデミック伝送の導入を試みる.プローブエピデミック伝送とは,移動端末の位置などの情報を収集しこれを情報伝送制御に利用することで,通常のエピデミック伝送に対し通信特性を改善する情報伝送方式である.本報告ではプローブエピデミック伝送における通信許可領域を配置する手法を検討し,捜索時間の悪化を防ぎつつ情報拡散を抑制できることを計算機シミュレーションによって示す.