抄録
M-025
位置推定システムにおけるデータ提供ユーザへのインセンティブに関する一考察
○梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
位置指紋法を用いた位置推定において、システムの運用開始時に初期データとして用意する以外に、システムを利用するユーザが測定したデータを正確な測定位置と共に収集することができれば、より正確な位置推定や環境の変化への対応など様々なメリットがある。しかし、ユーザが必ずしも正確な測定位置を報告するとは限らず、応答欲しさに不正確な位置を報告することが考えられる。そこで、ユーザから報告される測定位置の正確性を推定し、実際の測定位置と大きく異なると推定される情報を報告しているユーザについては、システムとして応答する推定位置も誤差の大きいものを返すという方式を検討する。ユーザに対して、報告された測定位置の正確さに応じた位置推定結果を返すことで、より正確な位置情報を報告するインセンティブとする。