FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
M-016
車載カメラによる道路奥行を考慮した夜間の路面状態判別
松浦大樹・柴 遼太・久世達哉・柴田啓司・稲積泰弘・堀田裕宏(富山大)
近年,盛んに取り組まれている自動運転技術には,道路上の障害物や白線などの多くの情報処理が必要とされる.そのなかでも安全かつ潤滑な走行を行うためには,路面状態の判別が必要不可欠となる.従来では,判別が難しい夜間の道路を主な判別対象として,路面状態の判別が行われてきた.しかし,従来法では車載カメラから得られるフレーム画像から,テクスチャ特徴量を算出する際に,道路奥行によるテクスチャの粗さを考慮せずに判別を行った.そのため,道路奥行を考慮した場合を提案し,それと従来法を比較した結果,性能評価実験では従来法より総合的に判別精度が向上した.本研究では,道路の奥行きを考慮した結果が,判別精度の向上に影響しているかどうかを検証する.