FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
M-011
GIS拡張のための歩容による注意散漫度合いの推定
植村喜弘・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
交通事故による死亡者数は,全世界で年間約124万人にのぼる.交通事故を未然に防ぐ新たな試みとして,地理情報システム(GIS)にある地図情報に急ブレーキの発生箇所や件数などを付加することで潜在的な危険箇所を可視化し,歩行者や運転手に注意喚起を促すサービスも提供され始めた.しかし,歩行者と自動車の事故原因の一つとして歩行者側の注意散漫が挙げられるが,従来のサービスでは歩行者の状況は考慮しておらず,歩行者側の過失による事故は防げない.そこで本研究では,歩行者の歩容の乱れから歩行者の注意散漫度合いを推定する手法を提案する.推定した情報をGISに付加することで,歩行者側の過失による事故を未然に防ぐことができる.