FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
L-022
筆記者識別のためのペンの持ち方特徴量の評価
田中 緑・中井 満(富山県大)
ペンの持ち方には個人差があり,筆跡情報と併用することにより高精度な筆記者(個人)識別が期待できる.本報では,ペンを持つ手の骨格情報を用いた個人識別性能について述べる.本研究では手形状を測る距離センサに Leap Motion を用い,指先・関節等の特徴部位を追跡する.これらの部位の位置,および部位間の距離や角度を組み合わせて識別の特徴量とする.実験では,単純ベイズ識別器を用い,尤度最大基準で個人を識別した.各個人の尤度関数は多次元正規分布型で学習した.位置・角度・距離から選択した特徴量によって,登録者 8 名に対して約 78 % の個人識別率が得られた.