FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
L-017
大規模データ収集システムの高効率化に対するDCBの適用性評価
西村俊彦・今池怜生・岩井慎之介・長坂康史(広島工大)
 ATLAS実験などの高エネルギー物理学実験において,効率的な実験データの収集のために用いられるデータ収集システムでは,処理効率を高めるための並列処理が行われ,多対一通信となる.しかし,現状では通信経路中の輻輳に伴い,フレームロスの発生による通信速度の公平性の低下が確認されている.この問題に対してロスレスイーサネット技術であるDCB(Data Center Bridging)を用いる手法が提案・検証されているが,実験規模の拡大時におけるデータ収集システムの大規模化に対する適用性は確認されていない.そこで本研究では,DCBに対応したハードウェア環境と計算機シミュレーションを用いて,データ収集システムの高効率化に対するDCBの適用性を評価する.