FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
L-015
遅延時間制御手法の改変によるTCP公平性改善手法における破棄率の動的制御
花井雅人・山口実靖・小林亜樹(工学院大)
複数の高速TCPアルゴリズムの提案により,TCPアルゴリズム間の性能公平性の確保という課題が生じている.本研究では,著名なTCPアルゴリズムであるCUBICTCPとCompound TCPに着目し,アルゴリズム間の性能公平性を評価し通信速度に不公平が生じることを示す.そして,遅延時間制御に破棄率を設けTCP公平性を改善する手法およびその破棄率を動的に制御し公平性のさらなる改善を行う手法を提案する.また、性能評価によりこれらの手法の有効性を示す.