FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
L-013
シーク距離を考慮したVMイメージファイル配置変更による仮想化環境におけるHadoop I/O性能の向上
中島健司・藤島永太・山口実靖(工学院大)
単一物理計算機上に複数の仮想計算機を起動する様なクラウド環境上で動作するHadoopにおいては,複数の仮想計算機が同時に単一のHDDにアクセスするような処理においてI/O処理がボトルネックとなってしまう問題がある.HadoopのI/O性能を向上させる既存研究としてファイルシステムにおけるファイル格納位置の決定を制御し,シーケンシャルアクセス速度の高いHDDの外周部を積極的に活用する手法がある.しかし,この手法は仮想環境を用いたクラウドシステムを考慮していない.本研究では,この手法を仮想化環境への適用について考察し,シーク距離を考慮した提案手法を示す.そして,性能評価によりその有効性を示す.