FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
L-002
大規模データ収集システムにおけるネットワークベンチマークツールの提案
岩井慎之介・西村俊彦・今池怜生・長坂康史(広島工大)
大規模高エネルギー物理学実験のデータ収集システムにおいては、処理効率を高めるための並列処理にイーサネットを用いた多対一通信を行っている.現在,ネットーワークベンチマークツールとして代表的なiperfでは,利用可能な帯域幅を可能な限り消費し,サーバーへ向けた一方的なPUSH型の通信を行う.この通信方式ではデータ収集システムの通信性能評価において有効であるが,現在のデータ収集システムが持つPULL型の通信環境において,評価することができない.そこで本研究では,大規模データ収集システムにおける多対一通信の評価を行うことができるネットーワークベンチマークツールの提案,性能評価を行う.