FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-053
視覚障碍者のための音響ペンの提案
巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・関田 巌・宮川正弘(筑波技術大)
視覚障碍者が筆を使ってモノを書くのは難しい。単純に見えないからという理由だけでなく,筆の軌跡(言い換えれば,書いたモノの過程)が分からないからである。本研究は,筆の移動が音色で分かるような,視覚障碍者のための音響ペンを提案する。音色で筆の移動方向(すなわちベクトル)を確認しながら書くことで,簡単な表記や平仮名文字ならば,筆記訓練次第ではこれまでよりも短時間で上手に,可読が可能なモノを書くことができる。最終的に,本研究は視覚障碍者のための簡易な書画訓練シミュレータとしての利用を目標としている。