FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-052
視覚障碍者の図形イメージ生成過程の分析
村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
視覚障碍者は指で触ること(触指)で図や形状の理解を試みるが,触指によるイメージの生成過程が曖昧なため,理解させる情報支援も容易ではない。その原因の一つは,視覚障碍者がどのように触知し,どのようにイメージを獲得しているかの理解が不足していることにある。本研究は,視覚障碍者の図形イメージ生成を解明する試みとして,触指位置を検出・追跡し,触指した軌跡と画像特徴量から触指イメージを定量的に分析・評価する。目標はイメージの可視化であり,その先には図や形状のイメージを言語化して視覚障碍者への情報支援を図ることにある。具体的には,凸画や触絵画(触って観る絵画)の触指を通して形状のイメージング分析を行う。