FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-048
高齢者が使用できる新型歩行器の評価
白井智啓・津村 祐・中山明日未・鳥山朋二・浦島 智(富山県大)・一柳 健・井口竹善・池谷 薫(菊池製作所)
 転倒の危険がある高齢者は車いすを使用するケースが多いが,それによって筋力が低下する可能性がある.本研究は,この問題を防ぐために開発された歩行器の評価を行うことが目的である. 歩行器の脚に歪センサを,歩行器後部に角速度センサを設置し,センサ出力を元に重心位置と歩行器自体の揺れ情報等を可視化するシステムを製作した.車いすを日常生活で使用しない高齢者2名を対象に,上記歩行器と車いすを使用した買い物実験を実施し,使いやすさに対する主観評価結果とセンサデータ分析結果を比較した.その結果,歩行器使用に肯定的な被験者の方が,より重心の振れ幅が小さく,足の力を無駄なく推進に使用できているなどのことが分かった.