FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-038
個人の生活環境に対応した生活動作の丁寧さ度合い判定
島吉翔太・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
本稿では,家庭での生活動作を自動で見守ることにより,高齢者の変化を早期発見し,高齢者が要介護状態に陥ることを防止する方法を提案する.生活動作を丁寧に実施しなくなれば,その動作に対する意欲が低下し,将来的にその動作を実施しなくなる.そこで,高齢者の生活意欲を維持するために,動作実施時の丁寧さを判定する.本手法では,輝度分布センサで得たデータを教師なし学習により,丁寧さをさまざまな環境で判定できるモデルを構築する.これにより,少子高齢化の急速な進行と,独居老人の増加に対する介護福祉士の不足から,周囲が気づかないうちに生活意欲が低下していく高齢者を自動的に検出できる.