FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-037
オクルージョン問題を考慮した先方歩行者動作からの危険エリア推定
北村浩貴・植村喜弘・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
視覚障碍者は視覚情報が限られるため,歩行支援なしに外出することは難しい.視覚障碍者が安全に歩行するために,障害物や転倒しやすい場所を事前に推定する必要がある.駅構内やショッピングモールでは,周囲の歩行者が遮蔽物となり,オクルージョン問題が発生する.したがって,これらの位置推定は難しい.本論文では,前方の歩行者の歩行動作から危険エリアを推定し,視覚障碍者が安全な経路を得られる手法を提案する.危険エリアとそれ以外の場所で,前方の歩行者の頭と胴の回転角の一部に有意差が現れることがわかった.各危険エリアで有意差が現れる回転角は異なるため,これらの回転角に着目し,各危険エリアが判別可能か議論する.