FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-034
受講者の少ない研修に対する教育効果推定方式のシミュレーション評価
藤野友也・平井規郎(三菱電機)
企業内で社員向け技術研修などを効率的に計画するためには,それぞれの研修が技術向上に寄与する教育効果を定量的に把握する必要がある.しかし企業内研修は低頻度で受講者が少ないことが多く,単純集計ではその教育効果を定量的に評価することが難しい.
本発表では,研修ごとの受講実績が少数(10件未満)である研修が複数存在する状況において,一般に少量データの分析方式として知られているブートストラップ法を応用し,確率的に教育効果を推定する方式を提案する.また,研修毎に教育効果の推移を仮定して,経過期間ごとの受講後の技術向上実績を模擬したシミュレーション結果から,元の教育効果を推定する模擬実験を行い,従来のブートストラップ法と提案方式とで比較した結果を報告する.