FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-025
日本語プログラミングによる算数教育
大岩 元(お茶の水女子大)
 プログラミング教育を小学校から始めることが先進国で始まり、日本も閣議決定した。しかし、指導要領を変えてプログラミング教育を行なうことは不可能であることから、既存の教科内で行なうことになる。算数の教科書を見てみると、その内容は日本語で書かれた指示に従って計算を実行することによって、計算の概念を獲得する方法が採用されている。この日本語を日本語プログラミングで置き代えることで、従来の教育の枠内でプログラミング教育を行なうことができる。授業で使われたプログラムをコンピュータ上で実行し、さらにプログラムを書きかえることで、実行がどのように変わるかを観察すれば、算数の理解が深まると同時に、プログラムに関する理解も深まるはずである。