FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-022
電子透かしによる誤り訂正符号を利用した改ざん画像修復法
青森祐人・篠田一馬・長谷川まどか(宇都宮大)
ディジタル画像への不正な改ざんに対し,電子透かしと誤り訂正符号を用いた改ざん画像修復法が提案されている.従来手法では,画素値の上位ビットを情報記号として誤り訂正符号化を施し,得られた検査記号を透かし情報として,他の付加情報とともに画像に埋め込む.この手法の改ざん修復能力は,情報記号数と検査記号数で決定される.なお,情報記号数は画像全体の画素値の上位ビットの情報量,検査記号数は埋め込み容量に依存する.本稿では,従来手法における誤り訂正符号化の前処理として,画像を矩形ブロック単位で扱い,ブロック内の画素値の上位ビットに対し画像圧縮を施すことで情報記号数を削減し,修復能力の向上を図る.