FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-021
指向性ボリュームディスプレイの高解像度化手法の提案
池田正隆・白木厚司・中山弘敬・平山竜士・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)
 特定の方向に対して対応する音や光を伝える指向性を,糸のボリュームディスプレイに利用することで,暗号化やメディアアートへの応用が期待できる.しかし,糸と光線の対応を確認しつつ,構成する糸の本数を増やすことは困難である.そこで,シミュレータを作成し,糸の配置場所をあらかじめ定めることで,構成する糸の本数を増やし,比較的高解像度の階調を持った映像を表現できるようにする.
 横20ピクセルの階調を持った2枚の元画像を1枚の投影画像に処理し,347本の糸で構成されたボリュームディスプレイに投影した結果,正面および側面からそれぞれ元画像を確認することができた.動画表現も可能なため,より表現の幅が広がった.