K-018
手指形状の個人差に応じて選択される参照データベースを持つ装着型手指形状推定システム

◎杉村聡太・星野　聖（筑波大）

モーションキャプチャにおいて，腕や脚，体躯と同時に手指の動作を検出することは難しく，手指専用の計測技術を組み合わせる必要がある．これに関して本研究では，手の甲に小型カメラを設置し，撮影された手指画像の輪郭線情報を用いて手指形状推定を行うシステムを構築する．ここで従来の輪郭線を情報源としてデータベースマッチングを行う手法では，ユーザの手指形状の個人差により推定精度が低下する問題があった．そこで事前に様々な手指形状の個人差を持つ手指画像を用いて複数のデータベースを構築し，短時間でユーザの手指形状に最も近いデータベースを選択しマッチングを行う手法を提案する．評価実験により，提案手法の有効性を示した．