FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
K-016
発達障がい児と教育支援ロボットの共同学習における教育支援効果に関する報告,その5:児童がロボットと交互に問題を解くことで生じる影響
フェリックス ジメネス・吉川大弘・古橋 武(名大)・加納政芳(中京大)・中村剛士(名工大)
近年,学習を支援する教育支援ロボットが注目され,健康児を対象に研究開発や効果報告が進められている.一方で,小中学校の通常学級において,発達障がい児が在籍している割合は年々増加している.そのため今後,発達障がいを対象とした教育支援の必要性が高まっていくと考えられる.しかしながらこれまで,発達障がい児を対象とした,教育支援ロボットに関する研究報告はない.そこで本研究では,ロボットが,発達障がいの可能性がある発達障がいグレーゾーン児童と共同学習を行うことによる,教育支援効果について検討を進める.本稿では,一名の発達障がいグレーゾン児童が,ロボットと交互に問題を解くことで生じる影響について報告する.