FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
J-056
遠心力に応じたモーションベースと映像の傾斜がシミュレータ酔いを低減する効果
古居侑也・西原みどり・井上康之・河合敦夫・井須尚紀(三重大)
モーションベース付きドライビングシミュレータを運転する際のシミュレータ酔いを抑えるため、カーブ走行時に発生する遠心力に比例した力が運転者に作用するように、モーションベースおよび映像を傾斜させた。両者の傾斜角を定める比例係数をモーションベースでは2種類、映像では8種類に設定して、不快感・運転のしやすさ・走行感の3つの項目を心理学的に測定するとともに、頭部運動を測定した。モーションベース傾斜の比例係数によらず、3項目が最適となる映像傾斜の比例係数が得られた。このときの頭部運動は、映像に対する頭部傾斜の角速度が最小となるものであった。