FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
J-053
運転動作中における注視点推定に関する研究
有馬和也・田村宏樹・櫻井啓子・淡野公一(宮崎大)
自動車運転には高度な脳の働きが必要である.日常生活では問題なく過ごしている高次脳機能障害の方でも,高度な能力が必要とされる自動車運転においては問題が生じることがある.しかし,高次脳機能障害の自動車運転能力の評価については,医学的に未確定であり,現状において評価基準がほとんどない.そこで本稿は,高次脳機能障害の方の運転評価システムを構築するために必要な,注視点の推定手法の提案を目的とする.実験より, アイトラッキングカメラら得られた視線方向角度とテンプレートマッチングより算出された顔向き角度を組み合わせることで注視点の推定が十分可能である結果が得られた.その結果について報告する.