抄録
J-052
ドライブレコーダ映像に対する注視行動の定量分析
◎岡 直輝・猿田和樹・寺田裕樹・陳 国躍(秋田県大)
交通事故の原因のうち,運転者の認知ミスによるものが約8割を占めている。したがって,交通事故の防止には運転者の認知能力向上が必要であり,熟練者の注視傾向を教示することが有効であると考えられる。
筆者らはドライブレコーダ映像を用いた運転者教育システムの開発に取り組んできた。熟練者と初心者の注視行動の違いを明らかにするために,これまで静止画と動画における歩行者や危険箇所に対する被験者の注視傾向を比較してきたが,定性的な分析にとどまっていた。本研究では同一シーンの静止画と動画を対象に,道路形状の違いも含めた被験者の注視行動について定量的な分析を試み,その結果について報告する。