抄録
J-047
科学館体験における満足度評価の枠組みとそれに基づく展示法
◎山田航平・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
技術立国を目指す我が国において,近年,若者の理科離れが問題視されている.その解決策の一手法として科学展示を主とする科学館の活用が期待され,科学館における多くの体験が学校教育における理科教育に良い影響を与えると考えられている.科学館体験の満足度の向上が科学館への継続的興味に必要であるが,満足度は,個々の展示物がどのように展示されているのかによって変わり得る.本稿では,科学館体験における満足が,展示物に対面した時の知覚・認知・行動プロセスの動き方に関連していることに着目し,視線計測を基本とした満足度評価の枠組み,ならびに,それぞれの属性を考慮したうえで適切な展示物・展示法を選択する方法を提案する.