FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
J-043
統合型遠隔医療支援情報システムの構築
横田祐介(近畿大)・黒田知宏(京大)・大星直樹(近畿大)
 過疎地などにおいて, 限られた医療資源を最大化して必要な医療サービスを提供するための手段として, テレビ電話などを用いた遠隔医療の実現が期待されている. 筆者らも, 訪問看護師にテレビ電話を携帯させて, 遠隔地の医師が看護師に指示を出しながら診察・処置を行う遠隔医療環境の実現を図っている.
 保健診療としての遠隔医療を成立させるためには, 医療行為を実施した記録の確保と, 訪問看護師が診察に用いる複数の情報システムを簡便に使いこなせる環境が必要である.
 本研究では, 一つのシステム上で視診, 問診, 血圧測定, 超音波画像診断など包括的な診察ができ, 診療記録を発行するシステムを実現した.