抄録
J-037
情動マップによる介護施設での高齢者見守り
◎竹本 笑・島吉翔太・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
介護職員は2035年には全国で68万人不足すると言われており,介護施設ですべての高齢者を常時見守ることは今後ますます難しくなる.不安や恐怖,怒りなどの負の情動をもつとき,高齢者はサポートを必要とし,このような負の情動は脈拍や発汗の変化といったバイタルサインに現れる.本研究では,ウェアラブル機器を用いて高齢者の脈拍と発汗を測定し,これらのバイタルサインから恐怖や不安などの負の情動を推定する.この情動を介護施設の見取り図に重畳した情動マップを作成する.情動マップにより高齢者がサポートを必要とする場所と時間を把握できるので,介護施設での環境整備や見守りの効率化が期待できる.